冊子印刷と呼ばれる複数ページを印刷して綴じ込んだ印刷形態には様々なものがあります。そのうちで一般的に利用されているものが、中綴じ冊子印刷や無線綴じ冊子印刷です。まず中綴じ冊子印刷ですが、この形態は、冊子を開いた状態を重ねていき、中央部分を表紙ごと二箇所針金で綴じていく製本方法です。ページ数の比較的少ない冊子に適しており、実に幅広い用途に利用されるようになっています。ほぼ100ページ以下の冊子印刷であればこの形が望ましいと思われます。無線綴じ冊子印刷は、糸や針金を用いずに、丁合の完了した折丁の背の部分に糊を塗布して表紙でくるんでいく製本方法です。冊子は丈夫で長持ちするために、こちらも幅広い用途に使われます。特に中綴じよりもページ数の多いものに対応が可能であり、横型や縦型など変形サイズにも対応できるのが特徴です。

また、会報誌や広報誌などに良く用いられる差込み冊子は、2つ折りのみの製本となります。この方法はスクラム製本とも呼ばれるものです。6ページや10ページなど4で割り切れないページ数でもペラを差し込むことで対応が可能です。ほぼ32ページぐらいまではこの形でも対応できるようです。こうした冊子印刷は、ひと昔まえまでは細かな工程も伴うため、ある一定以上の印刷ボリュームがないと単価の高いものについたものですが、最近では少量のロットでも安い単価で印刷を受ける、いわゆるオンディマンド印刷に対応する印刷会社が多く、大変利用しやすくなっています。実際これまでの印刷というのは印刷自体のコストというよりは印刷にかかわる職人の労賃のようなもが大きく影響していたため、手間のかかるものは部数が少なくてもイニシャルコストが高くなりがちだったわけです。電子製版ができるようになったり、そもそもの印刷がプリンターに近いもので対応できるようになったことで、製版、刷版といったコスト積算でなくなったことが大きく影響しています。また見積もりもネット上で条件を入れることによって複数の印刷会社から簡単に取得できるようになりましたので、最適な印刷会社を選ぶことが実に簡単になっています。

希望する冊子についていくつも異なる形態の冊子で印刷した場合のコスト試算もお手のものになってきています。こうした印刷会社がウエッブサイトで提供している見積もりサービスなどを最大限に活かすことで、最良の印刷を実現できるようにしたいものです。